シラバス情報

科目名
児童文化論
開講年度学期
2023年度前期
配当学年
3年
ナンバリング
単位
2.00単位
時間
金曜日Ⅲ時限(13:00〜14:30)
教室
123教室
教科書
教科書は指定していませんが、参考図書を紹介します。また、取り扱う「絵本」については、貸し出しや購入を各自に行っていただくことがあります。

1.担当教員
担当教員
佐藤 深雪
研究室
5号館4階
オフィスアワー
金曜日10:40〜12:00

2.授業の目的
(1)授業の目的
 児童文化の一つである絵本を取り上げ、作品分析、作者分析を行い、その魅力を探ります。絵本のテーマを通して、社会、人間、自然に関する幅広い教養を身に付けるとともに、絵本が子どもの心身の発達にどのように寄与するのか、ディスカッションやグループワークを通して理解を深めることを目指します。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
① 「優れた絵本とは何か」という問いに対して、自分なりの答えを提示することができる。
<「学部」DP3 「GS」DP2 >
② 絵本の作者の生涯について調べ、作成された絵本についての深い理解を得る。
<「学部」DP3 「GS」DP4>
③ 絵本における絵と文章の役割について理解する。
④ 絵本に込められたテーマを通して、人間や社会の問題を理解する。
<「学部」DP3 「GS」DP2 >
⑤ 絵本についての視野を広め、将来教育者・保育者となる際に役立てることができる。
<「学部」DP3>
※2023年度各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/12fXHZFs-QxpNCVWvy1Ah18OkW4o0cwMx/view?usp=sharing】
※2023年度各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1_VfRI8PurPp9sWP0mwRAT3xoGWeppXkA/view?usp=sharing】

3.授業の概要
 本科目は初等教育実務経験のある教員による授業です。はじめに小学校国語教科書教材をもとに作品分析の方法を学びます。その後取り上げた絵本作家の作品を多読し読み比べを行います。その際仙台市泉図書館子供図書室等へのフィールドワークを実施します。作者の生涯や作品について調べるグループワークやディスカッション、プレゼンテーションなどのアクティブラーニングを通して、深い理解と豊かな表現力を身に付けることを目指します。最終的には「優れた絵本とは何か」という問いに対する自分なりの答えをレポートにまとめていただきます。


4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
授業の中で予習・復習の内容については、指示します。基本的にはご自身が選択した課題について、調べたりまとめたりする個人的な作業が予習・復習になります。
(2)授業の受け方
授業では、グループワークやディスカッション、フィールドワークなどの活動がメインになります。個人でも公立図書館、書店、学校図書館などに積極的に足を運んでください。
(3)復習の仕方
授業のメインは、グループワークやディスカッションになります。ほかの人の発表や意見を聞いて考えたことや学んだことを必ず記録に残すこと。それを復習とします。

5.受講にあたってのルール
泉図書館子ども図書室等での授業があります。
仙台市図書館利用者カードをお持ちいただきます。(各図書館で申請可能)
グループワークやディスカッションでは、受け身にならず自分の考えを積極的に発信すること。また、他の人の意見は、記録しておくこと。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
オリエンテーション 講義のねらいと進め方、評価等の説明
・児童文化概論(成り立ち、児童文化財、役割等)
『絵本』にまつわる各自の思い出を振り返り、紹介できるように準備する。
第2回
『スイミー』の作品分析を行う。
・『あいうえおの木』と『スイミー』を読み比べる
多読、読み比べから、作品のテーマについて考える
・作者について調べる
レオレオニの他の作品を読み分析の視点について復習しておく。
第3回
絵本の面白さについて検討する
・お勧めの絵本を持ち寄り紹介する。
*3 絵本の面白さについて検討する
・お勧めの絵本を持ち寄り紹介する。 「絵本の面白さ」について、大人の視点、子どもの視点からレポートにまとめる
第4回
かこさとしの絵本を読み、ジャンルごとにグループで作品分析を行う。
・泉図書館子ども図書室での授業
『未来のだるまさんへ』を並行読書してくる
第5回
絵本のジャンルについて理解する
・かこさとしについて調べる
・プレゼンテーションの準備をする(グループワーク)
『未来のだるまさんへ』を並行読書してくる
第6回
作品ジャンルグループごとにプレゼンテーションを行う
・他のグループの発表から学んだことを記録する
・プレゼンの準備をする
・ディスカッションで出された意見は記録しておく
第7回
泉図書館子供図書室でブックトークについて学ぶ
・テーマに沿った絵本の選書を行う
・ディスカッションで出された意見は記録しておく
第8回
グループごとにブックトークの準備をする
・テーマに合った選書とトークを工夫する ・ブックトークの準備をする
・ディスカッションで出された意見は記録しておく
・ブックトークの準備をする
・ディスカッションで出された意見は記録しておく
第9回
グループごとにブックトークの準備をする
・テーマに合った選書とトークを工夫する
・ブックトークの準備をする
・ディスカッションで出された意見は記録しておく
第10回
10 各自が選んだ作者の絵本を読み、作者理解を深め作成された絵本について紹介する。
・選択した作者と作品について調べる ・選択した作者の作品を多読する
・選択した作者の作品を多読する
第11回
10 各自が選んだ作者の絵本を読み、作者理解を深め作成された絵本について紹介する。
・選択した作者と作品について調べる ・選択した作者の作品を多読する
・選択した作者の作品を多読する
第12回
各自が選んだ作者の絵本を読み、作者理解を深め作成された    絵本について紹介する。
・他の人の発表から学んだことを記録する
・発表を振り返り自己評価する
第13回
絵本と児童文学の違いを理解する
・自作絵本、または紙芝居を作成する
・自作絵本、または紙芝居を作成する
第14回
自作絵本・紙芝居の発表会
・他の人の発表から学んだことを記録する
・発表を振り返り自己評価する 
第15回
15 学びの振り返りを行う
・「優れた絵本とは何か」についてディスカッションを行う
・最終レポートに向けて考えをまとめる
第16回
「優れた絵本とは何か」という問いに対して、自分なりの答えをレポートにまとめる
学びの振り返りを行う
予習・復習
絵本の読み聞かせの実演練習やプレゼン等、受講者自身が活動する内容中心に行うため、その事前準備を十分に行ってから授業に臨むこと。
復習では、授業内容を振り返り、他の人からの意見を記録したり、十分に理解できなかった内容について自分で調べたりして理解を深める。
目安の時間として、授業1コマにつき、予習120分、復習120分程度が必要。

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
グループワーク、ディスカッション等への参加・授業内の発表(50%)
期末最終レポート(40%)
<到達目標①><到達目標②>
記録ノート(10%)
<到達目標③>
<到達目標③>
提出課題等については、授業内でフィードバックします。


8.参考図書・文献
未来のだるまちゃんへ
かこさとし
文春文庫

9.履修上の注意
・課題提出にあたっては期限を厳守すること。欠席した分の課題も必ず提出してください。
・絵本の実演演習(読み聞かせ練習)の際には、受講者自身で各自絵本を準備してもらいます。
・受講に際して、心配や不安なことがある場合は、必ず2回目の授業までに担当者に相談してください。事情によっては、特別な配慮を行う場合があります。2回目以降の授業でも、履修の途中で特別な事情が生じた場合についても、できるだけ早く相談に来てください