シラバス情報

科目名
英語Ⅰ (健康栄養)
開講年度学期
2023年度前期
配当学年
1年
ナンバリング
単位
1.00単位
時間
木曜日Ⅲ時限(13:00~14:30)
教室
英語Ⅰ
教科書
『Let’s Find a Solution!: PBL(問題解決型学習)ではじめる総合英語—学習者から探究者へ』

1.担当教員
担当教員
鎌田 紀子
研究室
非常勤講師室
オフィスアワー
木曜日 12:30~12:50(3時限目の授業が始まる約10分前に教室へ向かいます)

2.授業の目的
(1)授業の目的
試験勉強として、日本語に変換された文だけを熱心に読んでいる姿をよく見かけますが、語彙はともかく、なるべく日本文を介在させずに英文を理解したりおぼえたりする頻度を増やすことが大切です。そのためには、英文を繰り返し音読したり、教科書の本文を再現して言ったり書いたりしてみるのがよいでしょう。英語の語順をできるだけ崩さない、チャンク・リーディングによる内容把握も有効だと思われます。それらの方法によって日本語とは異なる文構造や英語独自の表現方法・考え方などを身に着けることを目指します。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
①チャンク・リーディングによって、対話や読解文の内容をテンポよく、また示唆を受ければ正確に捉えることができるようになる。〈学部DP3①〉
②繰り返し音読練習をしたり語彙の問題に取り組むことにより、英語の音とつづりの関係、また規範となるアクセントやイントネーションを身に着けることができる。〈学部DP3①〉
③日常会話に役立つ語彙や情報を収集する。それに基づき自分の考えを短い英文で発信することができる。〈学部DP2④、3①〉
④英語学習を通じて、自分や周囲に起きている事柄について見識を深めることができる。〈学部DP2④〉
※2023年度各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/12fXHZFs-QxpNCVWvy1Ah18OkW4o0cwMx/view?usp=sharing】
※2023年度各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1_VfRI8PurPp9sWP0mwRAT3xoGWeppXkA/view?usp=sharing】

3.授業の概要
・この科目は、健康栄養学科で開講される「英語I」クラスのレベル4(中級)です。アクティブ・ラーニングを取り入れています。
スマホ依存や大学生活の悩みといったごく身近な話題から、プラスチックごみやeスポーツなどの社会現象まで、自分や周囲にまつわる事柄について「使える英語(語彙・対話文)」を繰り返しインプットしながら表現のヴァリエーションを蓄えます。「参考となる知見(読み物)」を正確かつスピーディに捉えるために、ある程度の文法知識を備え、順送りの訳がスムーズにできることを重視します。さらに作文やグループ/ペアワークを通じて、これらの問題について自発的に考えアウトプットする機会につなげます。人によっては得手不得手があることとは思いますが、自分の興味をとらえ、そこを足掛かりにして各自が英語表現力を向上させていければよいと考えています。

4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
英和辞典/電子辞書で単語を調べながら直接本文にあたることも大切ですが、単語を調べたらまずそれをを発音したり、英文を声に出して読んでみることから始めてみてください。出版社のサイトより教科書音声が配信されています。目と耳の両方からアプローチしましょう。各Unit は大きく分けて三つのパート、つまり対話文(Dialogue)・読解文(Reading)・アクティビティから成っており、対話文に先立って「Warm up」による語彙の確認があります。どんなに時間がなくてもこの箇所だけは埋めておきましょう。ひとつのUnitは大体授業二回分に相当します。Readingではおおまかに当たる範囲をグループ指定しておくので、そこの部分の単語を調べて目を通しておいてください。
(2)授業の受け方
まずUnitごとに単語テストがあり、Unit二つごとに英作文小テストがあるというペースを念頭に置き、授業中のアナウンスを聞いて準備のうえ出席してください。なお単語テストは回数が多いため、受け損ねることがないように受験可能な期間を二日にしておきます。期限内であれば理由のいかんを問わず学外でもオンラインで受けられますが、本来は教室で行う持ち込み不可のテストであるため、教室外で受けた結果に0.5掛けして計上します。(7.評価方法も併せて参照)
毎週アプロードする授業コンテンツに授業の概要を載せて置く予定です。しかしそれを読み返せば十分だというわけではなく、要点のみ、またはキーワードのみの記載に対して、自分で補足する授業ノートを作ってください。コンテンツで問題提起をしていても、通常、答えは授業中に確認するものです。オンライン上にあげる授業資料についても、必要に応じてメモを取ったりプリントアウトしておくことをお勧めします。なお、授業コンテンツの公開期間は二週間です。
(3)復習の仕方
音声を確認しながら、授業時に取ったノートを見直し、整理することを心がけてください。文法について復習することも知識の定着に役立ちます。余裕があれば既習の文法知識を「Reading」のほかの文に当てはめて考えてみてください。

5.受講にあたってのルール
(1)小テスト等の受験について
評価は小テストや振り返りテストなどの総合点であるため、配点の大きいテストを受け損なうとダメージは大きくなります。Unipaでの表示にも気を配り、出席して受けるようにしてください。相応の事情があって欠席を余儀なくされた場合、当日中に授業Q&Aから連絡を入れて追試が可能な状況か確認してください。なお単語テストについては、頻度が多いため期日を数日間*に設定しておくので連絡は不要です。それ以外の「持ち込み不可」のオンラインテストを、許可なく教室外から受けると無効になることがあります。(*4. 授業の受け方 参照)

(2)辞書やPCの携帯について
中辞典以上の英和辞典(電子辞書も可)を持参してください。辞書としてのスマホの使用は認めていません。普段は授業コンテンツを適宜スクリーンに表示するためPCを持参する必要はありませんが、テストや提出物があるときにはPCを使用することを推奨しています。大学ではPCの長期貸し出しを行っています。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
ガイダンス / 意味の捉え方(チャンク・リーディングの導入)
Unipa上でシラバスを開いて読んでおく。事後、チャンク・リーディングについて復習する。(以後、復習内容については「事後」と表記します。)
グループ編成
以下に示す進度については、実際には多少のずれがあります。
第2回
Unit 1 Smartphone Addiction (1)【対話文】スマホ依存【文法】等位接続詞の働き
対話文から、導入されている専門用語がどのような現象か把握する。
スマホではなく辞書を使ってWarm upの語彙を埋め、対話文の音声を聞いて内容をイメージする。事後、理解が不十分なところがないか確認する。
進度について、実際には多少のずれが見込まれる。ここに示したのはあくまでも「目安」である。
第3回
Unit 1 Smartphone Addiction(2)【読解文と練習】スマホ依存について、最近の知見
順送りの訳を用いてReadingの内容をとらえる。作文やグループワークなどに取り組む。
単語テストに向けてWarm upの単語練習を済ませる。Reading担当範囲の単語調べをし、余裕があれば下読みして内容をつかんでおく。事後、理解が不十分なところがないか確認する。
Unit 1の単語テスト実施①
第4回
Unit 2 Congestion at the Cafeteria(1)【対話文】学生生活【文法】5文型について
対話文から必要な情報や「勧誘・提案」を表す数種の表現を取り入れる。
辞書を使ってWarm upの語彙を埋め、対話文の音声を聞いて内容をイメージする。事後、理解が不十分なところがないか確認する。
第5回
Unit 2 Congestion at the Cafeteria(2)【読解文と練習】混雑した学食について、原因や対策を考える
順送りの訳を用いてReadingの内容をとらえる。作文やグループワークなどに取り組む。
単語テストに向けてWarm upの単語練習を済ませる。Reading担当範囲の単語調べをし、余裕があれば下読みして内容をつかんでおく。事後、理解が不十分なところがないか確認する。
Unit 2の単語テスト実施②
第6回
Unit 3 Infectious Diseases(1)【対話文】感染予防【文法】動名詞の働き
5文型の知識を持って対話文に臨み、特に動名詞主語を使いこなせるよう意識的に練習する。
英作文テストの準備をする。
辞書を使ってWarm upの語彙を埋め、対話文の音声を聞いて内容をイメージする。事後、理解が不十分なところがないか確認する。
第一回英作文テスト実施(Units 1-2)
第7回
Unit 3 Infectious Diseases(2)【読解文と練習】WHO(世界保健機関)の記事を読んで要点をつかむ
順送りの訳を用いてReadingの内容をとらえる。作文やグループワークなどに取り組む。
単語テストに向けてWarm upの単語練習を済ませる。Reading担当範囲の単語調べをし、余裕があれば下読みして内容をつかんでおく。事後、理解が不十分なところがないか確認する。
Unit 3の単語テスト実施③
第8回
Unit 4 Universal Design(1)【対話文】ユニヴァーサルデザイン【文法】修飾語句Mのうち、関係代名詞をの働き
対話文からUDが何を指すのか理解する。また、関係代名詞と接続詞のthatの区別を考える。
辞書を使ってWarm upの語彙を埋め、対話文の音声を聞いて内容をイメージする。事後、理解が不十分なところがないか確認する。
第9回
Unit 4 Universal Design(2)【読解文と練習】UDの一例に施された工夫を読む
順送りの訳を用いてReadingの内容を正確にとらえる。作文やグループワークなどに取り組む。
単語テストに向けてWarm upの単語練習を済ませる。Reading担当範囲の単語調べをし、余裕があれば下読みして内容をつかんでおく。事後、理解が不十分なところがないか確認する。
Unit 4の単語テスト実施④
第10回
Unit 5 Column 【読解と理解度チェック】【文法】修飾語句Mのうち、不定詞
既習の英文法を使ってコラムを読み、フローチャートを完成させて理解度をチェックする。
英作文テストの準備をする。事後、間違いを確認しておく。
第二回英作文小テスト実施(Units 3-4)
第11回
Unit 6 Student Stress(1)【対話文】ストレスの原因【文法】現在完了の考え方
対話文から「自分の状態を伝える」表現を取り込む。
辞書を使ってWarm upの語彙を埋め、対話文の音声を聞いて内容をイメージする。事後、理解が不十分なところがないか確認する。
第12回
Unit 6 Student Stress(2)【読解文と練習】学業上の問題と人間関係について
学生生活について書かれたReadingの内容を読むとともに、自分の生活を客観視する。作文やグループワークなどに取り組む。
単語テストに向けてWarm upの単語練習を済ませる。Reading担当範囲の単語調べをし、余裕があれば下読みして内容をつかんでおく。事後、理解が不十分なところがないか確認する。
Unit 6の単語テスト実施⑤
第13回
Unit 7 Black Baito(1)【対話】ブラックバイト【文法】修飾語句Mのうち、分詞の形容詞用法
対話文から「ブラックバイトについての考え方」を取り込む。
辞書を使ってWarm upの語彙を埋め、対話文の音声を聞いて内容をイメージする。事後、理解が不十分なところがないか確認する。
第14回
Unit 7 Black Baito(2) 【読解文と練習】バイトに疲弊する学生生活について
具体的なデータをもとに、自分の周囲に存在する問題について具体的にイメージしながら読む。作文やグループワークに取り組む。
Reading担当範囲の単語調べをし、余裕があれば下読みして内容をつかんでおく。事後、理解が不十分なところがないか確認する。
振り返りテストの範囲に沿って、既習事項の見直しを始める。
第15回
Unit 8 Older Drivers(1)【対話文】高齢者ドライバー【文法】that節の働き
対話文から必要な情報を取り込む。目的語になるthat節と感情を表す形容詞の後にくるthat節などを学習する。
辞書を使ってWarm upの語彙を埋め、対話文の音声を聞いて内容をイメージする。事後、理解が不十分なところがないか確認する。
振り返りテストの範囲に沿って、既習事項の見直しを続ける。
第16回
前期振り返りテストとその解説
振り返りテストに向けて、具体的な準備をする。事後、Unipaでの解答公開で自動採点の結果を確認する。
振り返りテスト実施
予習・復習
予習については、各授業回の「予習・復習」の欄に記した内容を最低限やっておいてください。復習については、Unipaの授業コンテンツを参照しながら自分で取ったノートを読み返し、補足整理しておくこと。対話文や読解文を黙読し、ノートを参照しながら内容をスムーズに思い起こすことができたら完成です。もし理解が足りないと思ったら、声を出しながらゆっくりとチャンク・リーディングをやっておきましょう。時間は予習・復習トータルで2時間ほどが目安です。

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
(1)出席(20%)・・・1回欠席する毎にマイナス2点となる。

(2)以下をまず100点として算出し、のちに0.8を乗ずる。
① Unitごと単語テスト(8点×5回×0.5=20%)…Warm upの単語から8問ずつ出題する。Unipa上からスペルを打ちこむ形で行い自動計算する。〈到達目標②③〉
② 2Unitsごと英作文小テスト(15点×2回=30%)…Writing項目から出題する。Unipa上で出題し、のち自動計算する。〈到達目標③〉
③ 振り返りテスト(47%)…定期試験として実施する。教科書の引用文を紙ベースで配布し、Unipa上で問題に答えてもらう形を予定している。なお、終了後には教室で要点を解説し後日Unipaで成績を公開する。〈到達目標①③〉
④ Group課題(アクティビティ)代表提出分(3%)…教室で行うグループごとアクティビティの結果をまとめて、持ち回りで提出してもらう。〈到達目標①③④〉 

※(1)と(2)を加えたものが最終成績となる。

8.参考図書・文献
音声ストリーミング
南雲堂
https://nanun-do.com テキスト番号 [512161]

9.履修上の注意
(1)感染症罹患など、出席停止等に対する一時的な遠隔授業での対応について
前日までに連絡があれば対応しますが、当日の連絡には対応できかねる時があります。健康上の問題を抱えていて不安な人は相談してください。

(2)災害時の対面授業取りやめについて
できる限りオンタイムの遠隔授業で対応するので、その際はUnipaでの連絡に注意していてください。なお、平時であっても週一回はUnipaを開いて参照してください。