シラバス情報

科目名
グローバル・スタディーズ総合演習Ⅰ
開講年度学期
2023年度前期
配当学年
3年
ナンバリング
単位
2.00単位
時間
火曜日Ⅲ時限(13:00〜14:30)
教室
535教室(5号館3階)
教科書
加藤美紀著『アンジェラスの鐘—希望への招き』オリエンス宗教研究所、2022年。

1.担当教員
担当教員
加藤 美紀
研究室
333教室の隣(3号館3階)
オフィスアワー
火曜日Ⅴ時限(16:20〜17:50)

2.授業の目的
(1)授業の目的
加藤ゼミは、「生きる意味」を見出すことをテーマとして、古今東西の幸福論、人生論、死生観を学び、人間の生き方について考えることを目的とします。ゼミでの学びを通して、各自の人生の課題を発見し、探求する方法を学ぶとともに、ゼミ生との討論を通して、自分の考えを発表する力を身に付け、自分を表現することを目指します。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
本科目は、グローバル・スタディーズ学科のディプロマポリシーDP1〈普遍的知識と教養〉「グローバル社会における複雑な構造やシステムおよび多様な文化的事象を理解するために必要な専門的知識を身につけ、豊かな教養を備えている」の達成を目指す科目である。このDPに基づいて、次の到達目標を設定する。
① 古今東西の思想家の哲学を学び、自ら考える力を養う。
② 自分なりの人生の課題を発見し、探求する方法を学ぶ。
③ ゼミ仲間の意見を聴き、自分とは異なる価値観を尊重することを学ぶ。
④ 自分の研究を発表する力を身に付け、自分を表現できるようになる。
※2023年度各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/12fXHZFs-QxpNCVWvy1Ah18OkW4o0cwMx/view?usp=sharing】
※2023年度各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1_VfRI8PurPp9sWP0mwRAT3xoGWeppXkA/view?usp=sharing】

3.授業の概要
世界の代表的な幸福論、人生論、死生観を学び、それらを参照しながら学生各自が自らの人生の課題との関わりにおいて「生きる意味」について考えます。前期は、第二次世界大戦中の強制収容所体験を綴った20世紀最大級のベストセラー書『夜と霧』を講読し、著者の精神科医V.E.フランクルの心理学を検討します。
(1)文献購読: V.E.フランクル著『夜と霧』の抜粋版を精読する。
(2)DVD鑑賞:ユダヤ人強制収容所についての理解を深める。
(3)プレゼンテーション:各自が設定したテーマについて調べたことを発表する。 
(4)フィールドワーク:学外での調査研究活動を通して生きた知識を身につける。

4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
授業前に教科書の該当部分に目を通しておき、自分なりに心に留まる言葉、興味のもてる事項をピックアップしておくと良いでしょう。また、授業テーマについて図書館等で調べたり、ニュース・新聞等で予備知識を蓄えておくことをお勧めします。
(2)授業の受け方
ゼミは大学時代の華です。大学での学びのメインであり、学生時代最後の思い出を彩ります。積極的に参加すれば、必ず実を結びます。ゼミを通して人間的に豊かになることができます。毎回のゼミで必ず一つは「ゼミ全体のために貢献する」ことを目指して、発言してください。どんなくだらないように思えることでも構いません。ささいなことが大事だったりします。みんなで話をつないでいきましょう。
(3)復習の仕方
生き方や思想に関するテーマは、どこまでも噛み砕いて話すことができます。だからといって入門的な話ばかり聴いて、こんなものかとわかった気になり、断片的な知識をいくら詰め込んでも、あまり役に立たないものです。文献をジックリと自分のペースで読んで味わう時間をとってほしいと思います。

5.受講にあたってのルール
(1)受講時の基本姿勢
  人の発表を聴いていないと、自分の意見を発言できません。自分が発表する前であっても、人の話をちゃんと聴いていましょう。
(2)遅刻・欠席・早退について
  ① 事前に遅刻・早退・欠席が予想される場合は、必ず授業前に連絡してください。
  ② 他の授業と同様、単位が取れるのは欠席数5回までです。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
ガイダンス
以下、毎回該当する教科書の章を前週にお伝えしますので、興味を持った箇所についてインターネットで調べたり、図書館で読書したりして、自分なりの見解を深めてください。
第2回
フランクルの生涯と思想
第3回
フランクルの回顧録と伝記からみる人物像
第4回
フランクルの幸福論
第5回
フランクルの職業観
第6回
生きる意味の三つの価値領域
第7回
意味喪失時代における教育の使命
第8回
意味療法:ロゴセラピー
第9回
生きる意味とスピリチュアリティ
第10回
生きる意味と魂
第11回
生きる意味と自己物語の創造
第12回
自己実現と自己超越
第13回
各自の研究発表①
第14回
各自の研究発表②
第15回
各自の研究発表③
第16回
予習・復習
時間の目安として、予習・復習併せて60分は必要と思われます。

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
出席状況・受講態度・発表内容を判定資料として総合的に評価します。

8.参考図書・文献
『アンジェラスの鐘—希望への招き』
加藤美紀
オリエンス宗教研究所
978-4-87232-119-7

9.履修上の注意
特別な事情がある場合は相談に応じます。遠慮せずに申し出てください。