シラバス情報
教員名 : 矢口 洋生
科目名
国際平和論Ⅰ
開講年度学期
2023年度後期
配当学年
1年
ナンバリング
単位
2.00単位
時間
国際平和論I
教室
123
教科書
1.担当教員
担当教員
矢口 洋生
研究室
3号館3F右端
オフィスアワー
火II、火IV
2.授業の目的
(1)授業の目的
平和の思想を学びます。平和の意味は人によって、国によって、文化によってずいぶん多様なものです。異なる平和
理解をもったまま対話を続けても、結局、議論がかみあいません。さまざまな平和観にふれ、その前提と背景を理解
してうえで、自分なりの平和観をもてるようになることを目指します。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
人間学部(学部共通科目)(2)「建学の精神に則り、全面的・調和的に発達した人間性や幅広い教養と豊かな感性を持ち、想像力、判断力、実践力を有するとともに、人間の真の幸福・平和・福祉に貢献できる女性となること」ならびにグローバル・スタディーズ学科DP(3)「グローバル社会で生じる歪みや社会的不正義の問題について批判力を持ち、その解決へ向けて動き出すための創造力や主体的な行動力を有数」と関わる内容を提供する。
※2023年度各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/12fXHZFs-QxpNCVWvy1Ah18OkW4o0cwMx/view?usp=sharing】
※2023年度各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1_VfRI8PurPp9sWP0mwRAT3xoGWeppXkA/view?usp=sharing】
3.授業の概要
現代日本に生きるわたしたちが平和を考える時、近現代における日本とアジアの関係が不可避な問題として浮上します。日本がアジア諸国、特に中国・朝鮮半島とどのように接してきたのかは、日本人が他民族をどのように扱ってきたかを表すため、多文化共生社会を考えるにあたって根本的問題をわたしたちに提示します。特に、明治以降の日本がどのようにアジアの隣国と接してきたのかを歴史的に概観しながら、「日本と平和」あるいは「日本人と平和」の問題を追求します。
4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
各回のトピックについて、情報を集めて考えをまとめてください。
(2)授業の受け方
・授業は、対面を基本としながら双方向発信型の授業を行います。各自は、提供された授業内容について自分の考えを整理し、質問に返答することが期待されます。条件が整えば、グループワークも取り入れてみたいと思います。
・授業のなかで文献を指定するので、授業内容をよりよく理解するために読んでください。
(3)復習の仕方
授業で生じた疑問や課題について考察してください。LMSを通して指定された内容のリアクションを提出ください。
5.受講にあたってのルール
(1) 受講時のマナー
大学生として節度あるマナーを保つこと。
(2) 遅刻・欠席・早退の扱い
・欠席は学生便覧の記載通りの扱いとなります。欠席/早退が累積すると欠席扱いとなります。
・4年次の就活による欠席は、1回分だけカウント外とする。
(3) 試験について
学生便覧の試験の項を参照ください。
6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
回
テーマ
予習・復習
備考
第1回
イントロダクション
・授業計画
・担当者紹介
・授業の進め方
・参加者の興味・関心事
・参加者の興味・関心事をLMSを通じて提出する。
第2回
平和の概念: 平和の多様性を考える
予習:平和のイメージを考える。
復習:自らの平和観を表記してみる。
第3回
力の行使によって個人が自衛する場合の法的ブレーキ
予習:正当防衛はどんな場合に許されるかを調べてみよう。
復習:授業を通して見えてきた問題点をまとめる。
第4回
力の行使によって国が自衛する場合の国内的ブレーキ
予習:国による力の行使にはどのような法規制があるのかを調べてみよう。
復習:授業を通して見えてきた問題点をまとめる。
第5回
力の行使によって国が自衛する場合の国際的ブレーキ
予習:国による力の行使を国際社会はどうコントロールしているのか調べてみよう。
復習:授業を通して見えてきた問題点をまとめる。
第6回
力の行使によって国が自衛する場合の正当戦争によるブレーキ
予習:正戦について調べよう。
復習:授業を通して見えてきた問題点をまとめる。
第7回
集団的自衛権を考える
予習:日本政府の見解を調べよう。
復習:授業を通して見えてきた問題点をまとめる。
第8回
日本国憲法はブレーキになるのか:その機能と役割
予習:憲法9条を読み直してみよう。
復習:授業を通して見えてきた問題点をまとめる。
第9回
日本国憲法はブレーキになるのか:その成立過程
予習:成立の立役者を調べよう。
復習:授業を通して見えてきた問題点をまとめる。
第10回
自衛隊を考える
予習:自衛隊の仕事と役割を調べよう。
復習:授業を通して見えてきた問題点をまとめる。
第11回
日本のジレンマ
予習:日本が抱える矛盾を考えてみよう。
復習:授業を通して見えてきた問題点をまとめる
第12回
12月8日を考える
予習:何が起きた日かを考える。
復習:授業を通して見えてきた問題点をまとめる。
第13回
構造的暴力とは
予習:ガルトゥングについて調べてみよう。
復習:授業を通して見えてきた問題点をまとめる。
第14回
構造的暴力と現在
予習:どんな構造的暴力があるか考えてみよう。
復習:授業を通して見えてきた問題点をまとめる。
第15回
人間の本性を考える
予習:人間の本性は暴力的か、考えてみよう。
復習:授業を通して見えてきた問題点をまとめる。
第16回
まとめと試験
予習・復習
予習・復習には適宜時間を設けてください。
7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
(1) テスト(30%)…授業内で詳細を説明する
(2) 授業フィードバック等(70%)
(3)出席点は(2)に含まれる
8.参考図書・文献
9.履修上の注意
受講に際して、心配や不安なことがある場合は、必ず2回目の授業までに担当者に相談してください。特別な配慮を提供できる場合は対応します。