シラバス情報

科目名
日本の社会と文学
開講年度学期
2023年度後期
配当学年
1年
ナンバリング
単位
2.00単位
時間
月曜日III時限(13:00〜14:30)
教室
教科書
長山靖生編『文豪と女 憧憬・嫉妬・熱情が渦巻く短編集』(中公文庫、2020.9)

1.担当教員
担当教員
千葉 幸一郎
研究室
非常勤講師室
オフィスアワー
月曜日16:20〜17:00

2.授業の目的
(1)授業の目的
近代日本を代表する文学者たちが「女性」を描いた短編小説を味読し、小説に描かれた女性像を検証して時代背景や作者の嗜好について考えていく。また、作者たちが近代文学の歴史の中でどのような位置を占めているかも確認したい。  
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
①文学理論の基礎を理解し、小説を分析することができる。
〈学部DP2②、学部DP5①、GSDP4②〉
②分析結果をレポートとして適切に纏めることができる。
〈学部DP3①、学部DP5②、GSDP2①〉 
③ 授業で扱った文学者たちを近代の文学史の中に位置付けることができる。 
〈学部DP2①、学部DP4⑤、GSDP3②〉
※2023年度各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/12fXHZFs-QxpNCVWvy1Ah18OkW4o0cwMx/view?usp=sharing】
※2023年度各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1_VfRI8PurPp9sWP0mwRAT3xoGWeppXkA/view?usp=sharing】

3.授業の概要
近代日本を代表する文学者たちが「女性」を描いた短編小説を味読し、小説に描かれた女性像を検証して時代背景や作者の嗜好について考えていく。授業で扱った作品のうちのひとつを選び、レポートを書いてもらう。受講者数によるが、ディスカッションなどのアクティブ・ラーニングも行う予定である。また、プリントを利用して、作者たちの経歴や代表作などの文学史的な知識も身につけていく。その上で、作者たちが近代文学の歴史の中でどのような位置を占めているかも確認したい。 

4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
必ず授業で扱う作品の下読みをし、分からない言葉は辞書で調べ、授業に臨むこと。その上で、興味深かった箇所を挙げたり、作品の主題(テーマ)を自分なりに考えたりしてくること。単に知識を得るための授業ではないので、読んでこない場合は授業を受けても意味がない。
(2)授業の受け方
出席確認も兼ね、スマートフォンを利用した内容に関するオンラインテスト(基本的に5点満点)を行う。小テストの平均点が平常点に反映される。
(3)復習の仕方
授業で受けたその日のポイントを早いうちに確認してノートに記しておく。新たに生れた不明な点や疑問点については、図書館に行って調べてノートに加筆する。

5.受講にあたってのルール
(1)受講時の基本姿勢(マナー)
受講時は、私語を慎み、居眠り・内職等は行わないこと。
(2)遅刻・欠席・早退の扱い
遅刻3回で1回の欠席とみなす。欠席した場合は「欠席届」を提出すること。やむをえず遅刻や教室から退出せざるをえない事情がある場合は、他の受講者の迷惑にならないよう静かに入室、あるいは退室すること。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
オリエンテーション(授業の進め方、履修にあたっての注意事項の説明等)
第2回
永井荷風「庭の夜露」
[予習]作品の下読みをし、分からない言葉の意味を調べる。
[復習]作者の経歴や代表作をまとめておく。
第3回
泉鏡花「雪の翼」
[予習]作品の下読みをし、分からない言葉の意味を調べる。
[復習]作者の経歴や代表作をまとめておく。
第4回
田山花袋「少女病」
[予習]作品の下読みをし、分からない言葉の意味を調べる。
[復習]作者の経歴や代表作をまとめておく。
第5回
森鷗外「杯」
[予習]作品の下読みをし、分からない言葉の意味を調べる。
[復習]作者の経歴や代表作をまとめておく。
第6回
夏目漱石「硝子戸の中」抄
[予習]作品の下読みをし、分からない言葉の意味を調べる。
[復習]作者の経歴や代表作をまとめておく。
第7回
森鷗外と夏目漱石 映像で見る二大文豪
[予習]前々回、前回の授業で配布された鷗外と漱石に関するプリントを熟読しておく。
[復習]二人の生涯や食の嗜好を再確認する。
第8回
谷崎潤一郎「青い花」
[予習]作品の下読みをし、分からない言葉の意味を調べる。
[復習]作者の経歴や代表作をまとめておく。
第9回
芥川龍之介「なぜソロモンはシバの女王とたった一度しか会わなかったか?」
[予習]作品の下読みをし、分からない言葉の意味を調べる。
[復習]作者の経歴や代表作をまとめておく。
第10回
中島敦「下田の女」
[予習]作品の下読みをし、分からない言葉の意味を調べる。
[復習]作者の経歴や代表作をまとめておく。
第11回
太宰治「葉桜と魔笛」
[予習]作品の下読みをし、分からない言葉の意味を調べる。
[復習]作者の経歴や代表作をまとめておく。
第12回
堀辰雄「辛夷の花」
[予習]作品の下読みをし、分からない言葉の意味を調べる。
[復習]作者の経歴や代表作をまとめておく。
次回までにレポート初稿を作成する。
第13回
受講生同士によるレポート初稿の添削作業
[予習]レポート初稿を作成する。
[復習]レポート初稿を修正する。
第14回
期末テスト(作者たちの経歴や代表作に関するもの)
受講生同士によるレポート修正稿の添削作業
[予習]テスト勉強
[復習]レポート修正稿を推敲する
第15回
テスト返却
レポート最終稿の推敲・提出
第16回
予習・復習
予習として授業で扱う小説の下読みをしてから授業に臨むこと。また、授業の後に復習として要点を整理してまとめておくこと。合計3時間は必要である。

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
レポート10%:   作品を分析し、800字以上で纏めたもの。添削して返却する。
〈到達目標①、到達目標②〉
期末試験40%: 授業で扱った作家について答えるもの。最終授業で返却する。
〈到達目標③〉
平常点50%:   授業の際に行う小テストの平均点を反映する。コロナなど公欠に準ずる理由以外で欠席した分は0点として扱う。

8.参考図書・文献

9.履修上の注意
授業への参加状況を評価の対象としているので、全回出席して積極的に発言することが望ましいが、履修するには全授業の2/3以上の出席が最低限必要である。毎回の授業に関する内容をノート等にまとめること。