シラバス情報

科目名
ソーシャルワークの理論と方法(専門)B
開講年度学期
2023年度後期
配当学年
3年
ナンバリング
単位
2.00単位
時間
木曜日4限目(14:40〜16:10)
教室
524教室
教科書
最新 精神保健福祉士養成講座 「6 ソーシャルワークの理論と方法[専門]」中央法規出版

1.担当教員
担当教員
郡山 昌明
研究室
5号館4階
オフィスアワー
水曜日 2限目(10:40〜12:10)

2.授業の目的
(1)授業の目的
近年、わが国の精神保健福祉に係るソーシャルワークでは、その対象となる人々と地域の保健と福祉の課題およびニーズの多様化、複雑化が進んでいる。また、自然災害や社会・経済システム、保健医療システムの変化は、多くの人々に生活環境の変化をもたらし、先行きの見えない不安、経済的な困窮、孤立などのかつて無い困難をもたらしている。精神保健福祉士の対象となる人々と地域の状況が刻々と変化する中で、ソーシャルワークをどのように進め、課題の解決に結びつけられるか、専門職としての知識の獲得を目的をする。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
①精神障害及び精神保健福祉の課題を持つ人に対するソーシャルワークの過程を理解する。
②精神障害及び精神保健福祉の課題を持つ人と家族の関係を理解し、家族への支援方法を理解する。
③精神医療、精神障害者福祉における多職種連携・多機関連携の方法と精神保健福祉士の役割について理解する。
④精神保健福祉士と所属機関の関係を踏まえ、組織運営管理、組織介入・組織活動の展開に関する概念と方法について理解する。
⑤個別支援からソーシャルアクションへの実践展開をミクロ・メゾ・マクロの連続性・重層性を踏まえて理解する。
⑥精神保健福祉分野以外における精神保健福祉士の実践展開を理解する。

この科目は、主として心福DP(4)「社会福祉学の知識を踏まえて、社会福祉の対象者や地域と直接的、間接的にかかわり主体的に行動する態度を身につけている」の獲得を目指す。
※2023年度各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/12fXHZFs-QxpNCVWvy1Ah18OkW4o0cwMx/view?usp=sharing】
※2023年度各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1_VfRI8PurPp9sWP0mwRAT3xoGWeppXkA/view?usp=sharing】

3.授業の概要
①精神障害及び精神保健福祉の課題を持つ人に対するソーシャルワークの過程について講義を行う。
②精神障害及び精神保健福祉の課題を持つ人と家族の関係を理解し、家族への支援方法について講義を行う。
③精神医療、精神障害者福祉における多職種連携・多機関連携の方法と精神保健福祉士の役割について講義を行う。
④精神保健福祉士と所属機関の関係を踏まえ、組織運営管理、組織介入・組織活動の展開に関する概念と方法について講義を行う。
⑤個別支援からソーシャルアクションへの実践展開をミクロ・メゾ・マクロの連続性・重層性を踏まえて講義を行う。
⑥精神保健福祉分野以外における精神保健福祉士の実践展開について講義を行う。

授業内で、単元に関連する項目について質問をし、知識を深めることとする。
医療機関での相談業務の経験があります。

4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
指定したテキストを使用して、授業を行います。「6.授業計画と予習・復習の内容および必要な時間」に沿って授業を展開していきますので、表に記された教科書の対応する箇所を予め読んで来ることが必要です。わからない語句や専門用語があれば、事前に調べて授業に臨んでください。授業内で課題(レポート)を課すことがあります。〆切時間厳守で提出を求めます。
(2)授業の受け方
重要と思われる事項や疑問点が授業内に解決した場合、新たな疑問についてはノートに記載しておくことが必要です。授業は、PowerPointを使用して進めます。PowerPointの内容については、紙による手元資料として事前に渡します。授業の受け方については、「6.授業計画と予習・復習の内容および必要な時間」に沿ってPowerPointで提示して進めますが、その単元に関連した教員の実践経験なども話しますので、それらの内容についてもノートなどに記しておくこととよいでしょう。授業内で質問等があれば、積極的にしてください。他の学生にとっても、知識に深みが増し有意義になります。
(3)復習の仕方
復習では、その日のうちに手元資料をもとにノートをまとめ、不明な点や疑問点を調べて加筆しておくとよいでしょう。理解が曖昧だと、誤解して覚えたりまた相談支援に活かすことができませんので、しっかりと復習して知識として獲得しましょう。精神保健福祉士の資格に関係するかもであるので、テキストのみの学習ではなく、参考資料(大学図書館にある蔵書や厚生労働省等のホームページ)も活用しながら知識の整理を行うとよいでしょう。

5.受講にあたってのルール
(1)受講時の基本姿勢
受講時は、私語を慎み、居眠り等は行わないようにしましょう。また、授業中は、携帯をカバンしまって授業に参加してください。
(2)遅刻・欠席、早退の扱い
授業は、全体の2/3以上の出席が必要です。授業開始20分を過ぎての入室は欠席とみなします。また、欠席や遅刻・早退することが予めわかっている場合は、事前に連絡を入れるようにしてください。
(3)出席の確認
クリッカーを使用することがあります。
(4)課題等の提出物について
指定された日時までに提出をしてください。未提出の場合は、受理しないことがあります。
(5)試験時の不正行為の扱い
カンニング等の不正行為を行った場合は、試験を無効とし再履修とします。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
オリエンテーション 授業の進め方を説明します。
ソーシャルアクションの展開について講義します。
第5章第1節を読んで臨む(予習)
講義内容をノートに整理する(復習)
第2回
個別支援から地域における体制整備について講義します。
第5章第2節を読んで臨む(予習)
講義内容をノートに整理する(復習)
第3回
政策提言・政策展開と精神障害者の地域移行について講義します。
第5章第3節および第4節を読んで臨む(予習)
講義内容をノートに整理する(復習)
第4回
連携の意義と目的について講義します。
第6章第1節を読んで臨む(予習)
講義内容をノートに整理する(復習)
第5回
多職種連携・他機関連携の留意点について講義します。
第6章第2節を読んで臨む(予習)
第6回
チームビルディングについて講義します。
第6章第3節を読んで臨む(予習)
講義内容をノートに整理する(復習)
第7回
チームの形態と特徴について講義します。
第6章第4節を読んで臨む(予習)
講義内容をノートに整理する(復習)
小テスト① 予定
第8回
連携における精神保健福祉士の役割と多職種連携・他機関連携の実際について講義します。
第6章第5節および第6節を読んで臨む(予習)
講義内容をノートに整理する(復習)
第9回
精神保健福祉分野におけるソーシャルワークアドミニストレーションの概念とその意義について講義します。
第7章第1節を読んで臨む(予習)
講義内容をノートに整理する(復習)
第10回
精神保健福祉分野におけるソーシャルワークアドミニストレーションの展開方法と人材確保について講義します。
第7章第2節を読んで臨む(予習)
講義内容をノートに整理する(復習)
第11回
学校教育分野について講義します。
第7章第3節および第8章第1節を読んで臨む(予習)
講義内容をノートに整理する(復習)
第12回
産業分野について講義します。
第8章第2節を読んで臨む(予習)
講義内容をノートに整理する(復習)
第13回
司法分野について講義します。
第8章第3節を読んで臨む(予習)
講義内容をノートに整理する(復習)
第14回
災害分野について講義します。
第8章第4節を読んで臨む(予習)
講義内容をノートに整理する(復習)
小テスト② 予定
第15回
後期のまとめ
第16回
予習・復習
教科書を使った予習が必要。授業前に必ず該当する教科書のページに目を通して、疑問点をまとめてくること。復習では、その日のうちにノートをまとめ、疑問点を調べて加筆しておく。
目安の時間として、授業1コマにつき、予習60分、復習60分が必要。

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
(1) 試験(70%)…小テスト2回分の合計をもって評価する。テスト結果については、次回の授業時に知らせる。
<到達目標 ①〜⑥>
(2) 受講態度(30%)…出席状況・リアクションペーパーをもって評価する。

心福DP(4)「社会福祉学の知識を踏まえて、社会福祉の対象者や地域と直接的、間接的にかかわり主体的に行動する態度を身につけている」ことの達成を目指している。

8.参考図書・文献

9.履修上の注意
(1)受講に際して、心配や不安なことがある場合は、必ず2回目の授業までに担当者に相談してください。事情によっては、レポートなどの代替課題を課すなど配慮する場合があります。
(2)特別な配慮を要する学生は大学に申し出認められた場合には、相談しながら授業は進めることとします。 
(3)遠隔授業は、大学のBCPおよび自然災害、特別な配慮を要すると大学から認められた場合に実施する。但し、場合によって証明書の提出を求めることがあります。
(4)対面授業が中止になった場合、授業の方法や補講については、必ずHPやUNIPAにて確認してください。