シラバス情報

科目名
司法・犯罪心理学
開講年度学期
2023年度前期
配当学年
3年
ナンバリング
単位
2.00単位
時間
水曜日 3校時
教室
教科書
森丈弓 他(2021).ライブラリ心理学の杜15 司法・犯罪心理学 サイエンス社

1.担当教員
担当教員
荒井 崇史
研究室
非常勤講師控室
オフィスアワー
授業時間後

2.授業の目的
(1)授業の目的
本授業では,犯罪心理学の学問的位置づけ,刑事司法制度や犯罪統計など犯罪心理学を学ぶ上で基本事項,犯罪原因に関する基礎理論,そして司法・犯罪分野における心理学的アセスメントや心理学的援助についての基礎知識を身に付けることを目的とする。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
本授業の到達目標は,以下の3点である。
(1)司法・犯罪分野の制度や法律,各機関における活動や活動倫理を理解する。
(2)犯罪原因論や犯罪機会論の視点から犯罪や非行の原因を理解する。
(3)司法・犯罪分野における心理学的アセスメントや心理学的援助を理解する。

ディプロマポリシーとの関連は,以下のとおりである。
本科目は,心理福祉学科のディプロマ・ポリシー「心理学の多様な視点(生理・認知・社会)から、人の心のはたらきと行動を科学的に理解するための知識を備え、現代社会の様々な問題にそれらを応用することができる。」の達成を目指す科目である。
※2023年度各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/12fXHZFs-QxpNCVWvy1Ah18OkW4o0cwMx/view?usp=sharing】
※2023年度各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1_VfRI8PurPp9sWP0mwRAT3xoGWeppXkA/view?usp=sharing】

3.授業の概要
本授業では,司法・犯罪心理学の学問的な位置づけ,刑事司法制度や犯罪統計など犯罪心理学を学ぶ上で基本的な内容,そして犯罪原因に関する基礎理論を講義形式で説明する。講義は対面授業を基本とし,社会状況に応じてZoomを用いたオンタイムでのオンライン授業を併用した構成とする。対面授業でも,オンライン授業でも,基本的にはパワーポイントのスライドを提示しながら,内容について解説を行うレクチャー形式で授業を構成する。なお,対面授業,オンライン授業とも随時質問を受け付けるとともに,授業時間内にいくつかの課題を行っていただく。また,授業を収録した動画をオンデマンド動画として提示するので,事後学習の資料としてほしい。さらに,授業中ないし授業の最後にWebを用いた課題やミニレポートの提出を求める。

4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
本講義では,教科書として指定した書籍や以下に示す参考書の内容を踏まえて,授業を構成する。したがって,教科書や参考書を用いて,各回の授業に関する内容を事前に読んでくることが望ましい。
(2)授業の受け方
授業は講義形式で行うが,スライド等をすべて配布するわけではない。そのため,授業内容をよく聞き,各自メモを取るなど,積極的に授業に参与することを推奨する。
(3)復習の仕方
本講義の内容は極めて豊富であり,かつ複雑な内容が多い。したがって,毎回の授業後に,ノートを整理することを復習として推奨する。また,授業では触れられないような細かな内容については,授業時間外で教科書を読むことを求めることがある。

5.受講にあたってのルール
積極的に授業に参加し,主体的に準備学習を進めること。
 ※予習をしてきていることを前提に授業を進めるので注意すること。 
 ※内容が難解であるため授業外での復習が重要になることは心に留めておいてほしい。
資料の予備は保管しないので,注意すること。
私語が多い場合,他の受講生に迷惑がかかるため,退室させることがある。
教員が認めたもの以外,一切の飲食を禁止する。
不正や他者の学習を妨げる行為,その他教員の指示に従えない場合には厳正に対応する。
初回の授業で受講ルールを詳細に説明するので,必ず出席すること。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
全体ガイダンス
【予習:30分】本講義のシラバスをよく読んでくること。
第2回
犯罪・非行と司法・犯罪心理学
【予習:1時間30分】教科書や参考書によって司法・犯罪心理学がどのような学問かを調べておくこと。
【復習:1時間30分】ノート等をもとに授業中に解説した概念や用語を確認し,参考書で理解を深めること。
第3回
犯罪や非行をどう見るか
【予習:1時間30分】教科書や参考書によって犯罪や非行を考える時の認知バイアスについて調べておくこと。
【復習:1時間30分】ノート等をもとに授業中に解説した概念や用語を確認し,参考書で理解を深めること。
第4回
司法・犯罪に関連する法律
【予習:1時間30分】教科書や参考書によって司法・犯罪に関連する法律を調べておくこと。
【復習:1時間30分】ノート等をもとに授業中に解説した概念や用語を確認し,参考書で理解を深めること。
第5回
刑事司法制度(1):成人の場合
【予習:1時間30分】教科書や参考書によって成人における刑事司法制度の流れを調べておくこと。
【復習:1時間30分】ノート等をもとに授業中に解説した概念や用語を確認し,参考書で理解を深めること。
第6回
刑事司法制度(2):未成年の場合
【予習:1時間30分】教科書や参考書によって未成年における刑事司法制度の流れを調べておくこと。
【復習:1時間30分】ノート等をもとに授業中に解説した概念や用語を確認し,参考書で理解を深めること。
第7回
犯罪統計
【予習:1時間30分】教科書や参考書,犯罪白書を参考に,犯罪統計を確認しておくこと。
【復習:1時間30分】ノート等をもとに授業中に解説した概念や用語を確認し,参考書で理解を深めること。
第8回
犯罪・非行の原因の探求
【予習:1時間30分】教科書や参考書によって犯罪原因の探究の歴史を調べておくこと。
【復習:1時間30分】ノート等をもとに授業中に解説した概念や用語を確認し,参考書で理解を深めること。
第9回
犯罪・非行の生物学的原因(1):古典的理論
【予習:1時間30分】教科書や参考書によって犯罪や非行に関連する生物学的原因を調べておくこと。
【復習:1時間30分】ノート等をもとに授業中に解説した概念や用語を確認し,参考書で理解を深めること。
第10回
犯罪・非行の生物学的原因(2):現代的理論
【予習:1時間30分】教科書や参考書によって犯罪や非行に関連する生物学的原因を調べておくこと。
【復習:1時間30分】ノート等をもとに授業中に解説した概念や用語を確認し,参考書で理解を深めること。
第11回
犯罪・非行の心理学的原因(1):古典的理論
【予習:1時間30分】教科書や参考書によって犯罪や非行に関連する心理学的原因を調べておくこと。
【復習:1時間30分】ノート等をもとに授業中に解説した概念や用語を確認し,参考書で理解を深めること。
第12回
犯罪・非行の心理学的原因(2):現代的理論と心理アセスメント
【予習:1時間30分】教科書等で犯罪や非行に関連する心理学的原因,再犯リスクアセスメントを調べておくこと。
【復習:1時間30分】ノート等をもとに授業中に解説した概念や用語を確認し,参考書で理解を深めること。
第13回
犯罪・非行の社会学的原因
【予習:1時間30分】教科書や参考書によって犯罪や非行に関連する社会学的原因を調べておくこと。
【復習:1時間30分】ノート等をもとに授業中に解説した概念や用語を確認し,参考書で理解を深めること。
第14回
環境と犯罪:犯罪予防
【予習:1時間30分】教科書や参考書によって犯罪予防の理論を調べておくこと。
【復習:1時間30分】ノート等をもとに授業中に解説した概念や用語を確認し,参考書で理解を深めること。
第15回
犯罪・非行の心理学的アセスメントと心理学的支援
【予習:1時間30分】教科書等で犯罪や非行ある者の心理学的アセスメントと心理学的支援を調べておくこと。
【復習:1時間30分】ノート等をもとに授業中に解説した概念や用語を確認し,参考書で理解を深めること。
第16回
予習・復習
【予習】本講義は,教科書並びに授業で提示する参考図書に基づいて内容を構成する。したがって,教科書や授業で提示された参考書について,当該授業内容の部分を事前に読んでおいてほしい。なお,授業は予習をしてきていることを前提に進める。

【復習】本講義の内容は極めて豊富であり,かつ複雑な内容が多い。したがって,毎回の授業後に,ノートを整理することを復習として推奨する。

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
学期末試験(60%)と授業への参加態度(40%)により行う。授業への参加態度は,毎回の課題の提出状況や授業への取り組み姿勢から評価する。

8.参考図書・文献
犯罪心理学
越智啓太(編)
朝倉書店
犯罪心理学—犯罪の原因をどこに求めるか—
大渕憲一
培風館
図解雑学 犯罪心理学
細江達郎
ナツメ社
犯罪に挑む心理学 Ver.2
笠井達夫・桐生正幸・水田恵三(編)
北大路書房
市民と犯罪心理学
小俣謙二・島田貴仁(編)
北大路書房
新犯罪社会心理学
高橋良彰・渡邊和美
学文社
捜査心理学
渡邊昭一(編)
北大路書房
犯罪統計入門
浜井浩一
日本評論社

9.履修上の注意
スライドを多く用いるので、それらの要点もできるだけノートにとること。6回以上欠席した場合には学期末試験の受験を認めない。履修をする場合には,受講にあたってのルールに留意すること。なお,何か心配のある学生は申し出ること。