シラバス情報
教員名 : 重宗 弥生
科目名
神経・生理心理学Ⅱ
開講年度学期
2023年度後期
配当学年
2年
ナンバリング
単位
2.00単位
時間
火曜1限(9:00~10:30)
教室
142
教科書
教科書は使いません。スライドと配布資料を中心に授業を進めます。
1.担当教員
担当教員
重宗 弥生
研究室
非常勤講師室
オフィスアワー
授業終了後
2.授業の目的
(1)授業の目的
高次脳機能障害や精神疾患、発達障害など、脳の損傷によって起こる症状についての知識を身に付け、その知識を当事者やその家族の理解や援助に役立てられることを目指します。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
①脳の生理学的・解剖学的な構造を理解し、その知識を活用できる(脳神経系の構造及び機能の理解)〈学部 DP2 ①、心福 DP4 ①〉
②脳を基盤とする認知機能の機序を理解し、その知識を活用できる(記憶、感情等の生理学的反応の機序の理解)〈学部 DP2 ①、学部 DP4 ⑤、心福 DP4 ①〉
③脳領域の損傷や疾患によってみられる障害を理解し、その知識を活用できる(高次脳機能障害の概要の理解)〈学部 DP4 ④、学部 DP4 ⑤、心福 DP4 ①、心福 DP4 ②〉
※2023年度各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/12fXHZFs-QxpNCVWvy1Ah18OkW4o0cwMx/view?usp=sharing】
※2023年度各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1_VfRI8PurPp9sWP0mwRAT3xoGWeppXkA/view?usp=sharing】
3.授業の概要
私達の日常生活は脳内で行われる知覚・注意・言語・記憶・運動など、様々な認知機能の処理により支えられています。神経心理学は、脳が損傷された場合に起こる知覚や行動の障害をもとに、障害された認知機能のメカニズムや対応する脳領域を明らかにする学問であり、生理心理学は、知覚や行動に伴う発汗や心拍数の増加などの生理学的な現象をもとに、認知機能のメカニズムを検討する学問です。本授業では、脳損傷によって起こる障害をもとに、脳神経系の構造と生理的な反応について理解してもらいます。
4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
月曜日にUNIPAで公開される講義の配布資料とスライドに目を通してくること。
(2)授業の受け方
スライドで説明される内容を後で振り返ることができるよう、配布資料やノートに説明された内容をメモしておくこと。講義内容に関係する質問がある場合は、講義中や講義後に質問すること。
(3)復習の仕方
配布資料とノートを元に講義で説明された内容を振り返ること。内容を振り返れない部分がある場合は、スライドや参考図書を調べて内容を把握すること。
5.受講にあたってのルール
私語など他の学生に迷惑をかける行為は厳禁とします。
6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
回
テーマ
予習・復習
備考
第1回
神経・生理心理学の位置付けと方法
神経細胞の構造と情報伝達、ニューロイメージング
第2回
脳神経の生理学的・解剖学的構造と機能
脳領域の名称、ブロードマンエリア、脳機能局在
第3回
視覚・聴覚の障害①
視覚失認
第4回
視覚・聴覚の障害②
半側空間無視、バリント症候群、聴覚失認
第5回
言語の障害①
失語
第6回
言語の障害②
失書、失読
第7回
記憶の障害①
健忘
第8回
記憶の障害②
意味記憶、手続き記憶、作業記憶、展望記憶の障害
第9回
運動の障害
失行
第10回
感覚と身体意識の障害
触覚失認、身体失認
第11回
情動の障害
情動の定義と種類、アパシー
第12回
遂行機能の障害
遂行機能の定義と種類
第13回
神経疾患と発達障害
認知症、ASD、ADHD、LD
第14回
神経心理検査と臨床での利用実例の紹介
神経心理検査、MMSE、FAB
第15回
総括と定期試験
第16回
予習・復習
予習:前回の講義内容を何も見ずに思い出してみた後で、配布資料とスライドを確認して内容を振り返る。月曜日にUNIPAで公開される講義の配布資料とスライドに目を通す。(120分)
復習:配布資料とノートを元に講義で説明された内容を振り返る。内容を振り返れない部分がある場合は、スライドや参考図書を調べて内容を把握する。(120分)
7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
1. 提出課題(20%)第2回で課題を出します。得点のフィードバックはUNIPAで行い、解説は第3回目以降の講義で行います。〈到達目標①〉
2. 小テスト(20%)第5回、第7回、第9回、第11回、第13回にその前の2回分の講義内容の小テストを行います。得点のフィードバックはUNIPAで行い、解説は次の回で行います。〈到達目標②③〉
3. 定期試験(60%)第1回から第14回までの内容の試験を行います。印刷された配布資料と手書きのノートの持ち込みは可とします。〈到達目標①②③〉
8.参考図書・文献
神経心理学入門
山鳥重
医学書院
978-4260117074
高次脳機能障害学
石合純夫
医歯薬出版
978-4263266519
記憶の神経心理学
山鳥重
医学書院
978-4260118729
臨床神経心理学
緑川晶・山口加代子・三村將(編)
医歯薬出版
978-4263265611
神経科学‐脳の探求‐
マーク・F・ベアーズ 他
西村書店
978-4867060186
9.履修上の注意
・受講に関する不安や心配がある場合には、必ず担当教員まで相談に来て下さい。申し出があった場合には、状況に応じて特別な対応をする場合があります。
・自然災害(台風、大雪等による交通機関に影響がでた場合)による対面授業中止の場合は、遠隔授業を実施します。対面授業が中止になった当日は、必ず UNIPA を確認してください。