シラバス情報

科目名
心理学研究法B(調査法・面接法)
開講年度学期
2023年度後期
配当学年
2年
ナンバリング
単位
1.00単位
時間
月曜日2校時(10:40〜12:10)
教室
524教室または431教室
※受講者の人数によって変更の可能性あり
教科書

1.担当教員
担当教員
結城 裕也、茂木 千明
研究室
5号館4階
オフィスアワー
茂木:火曜日3校時(13:00〜14:30)
結城:木曜日4校時(14:40〜16:10)

2.授業の目的
(1)授業の目的
心理学研究法の中でも特に、調査法と面接法の2つの研究方法の基礎を習得する。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
① 調査法では、質問紙法に特化して質問紙の作成方法・実施方法、また調査を実施する際の留意点などを理解する。最終的に、これらの調査データを整理しまとめることを目標とする。
② 面接法では、相談的面接法と調査的面接法の特徴を理解する。また、調査的面接法における面接者の基本的な態度および得られたデータのまとめ方が分かることを目標とする。

 本科目は、心理福祉学科のディプロマポリシー「(7)科学的な人間理解のための研究法や、その結果を適切に報告するためのプレゼンテーション能力、議論するためのコミュニケーション能力を備えている。」に基づき、特に心理学研究法の調査法と面接法の基本的理解の達成を目指す科目である。


※2023年度各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/12fXHZFs-QxpNCVWvy1Ah18OkW4o0cwMx/view?usp=sharing】
※2023年度各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1_VfRI8PurPp9sWP0mwRAT3xoGWeppXkA/view?usp=sharing】

3.授業の概要
 現代の心理学において用いられる代表的な研究方法のなかの「調査法」「面接法」の理論と実際について、演習形式で学ぶ。それぞれ7回ずつの授業の中で、演習課題や研究レポートに取り組むことにより、研究方法や結果の整理の仕方を学ぶ。

4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
2年前期履修の「心理調査概論」のテキストにある「調査法」「面接法」の内容を事前に読んでおく。
(2)授業の受け方
 調査法・面接法についての講義だけでなく、研究方法に関する課題に取り組んでもらう。実際に、研究計画を立てたり、データを収集したり、集めたデータを分析する作業もある。したがって、授業には積極的な態度で参加してもらいたい。
 グループ作業や、データ収集、レポート作成など、授業時間外の活動も求められる。
(3)復習の仕方
授業の中で分からなかったことはそのままにしないで、きちんと調べて理解し、レポート課題に該当する内容については整理しておく。

5.受講にあたってのルール
(1) 演習科目であるため、対面での授業参加を基本とする。そのため、演習内容以外の活動やその妨げになる活動は当然認められない。(私語、授業と関係ない作業、居眠り、飲食等は厳禁。)
(2) 演習科目であるため、欠席、遅刻、早退は基本的に認められない。内容によっては途中参加ができないこともある。軽い遅刻のつもりが、結局欠席になってしまう場合もあるので注意すること。止むを得ず欠席する場合は必ず担当教員に連絡すること。
(3) 演習課題や研究レポートは提出期限を厳守すること。期限までに提出しない場合には評価を与えられない可能性がある。止むを得ない理由で期限を過ぎてしまう場合は、担当教員に事前に相談すること。
(4) 紛失などの万が一の場合に備えてすぐに対応できるようにするため、レポートの提出の際には、必ずコピーをとっておくこと。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
オリエンテーション
前期の心理調査概論の内容を質問する。
第2回
面接法とは

面接法の特徴を理解する
第3回
相談的面接法とは
面接者の基本的態度の演習1
面接者の基本的態度を理解する
第4回
相談的面接法の実施の過程について
面接者の基本的態度の演習2
相談的面接法の過程を理解する
事例研究・当事者研究の特徴を理解する
第5回
調査的面接法とは
調査的面接法の実施の過程について
面接構造を理解する
調査的面接法の過程を理解する
第6回
調査的面接法の実習1
演習課題:面接者体験レポート
第7回
調査的面接法の実習2
演習課題:結果の整理
第8回
調査的面接法の実習3
演習課題:調査的面接の調査研究レポート
第9回
調査法とは
調査法の特徴を理解する
第10回
調査の計画1
調査のための基本的事項を理解した上で,調査法作成のための計画を立てる
第11回
調査の計画2
調査のための基本的事項を理解した上で,調査法作成のための計画を立てる
第12回
調査用紙の作成1
実際に質問紙を作成する
第13回
調査用紙の作成2
実際に質問紙を作成する
第14回
データ入力とデータ整理
回収した質問紙をもとにデータを入力,分析する
PC演習室
第15回
調査結果のプレゼンテーション
調査結果をプレゼンテーションする
第16回
予習・復習

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
(1)研究レポート(60%):面接法のレポート(30%)、調査法のレポート(30%)として評価する。レポートが未提出の場合は「不合格」とする。
   到達目標①:調査法のレポート
   到達目標②:面接法のレポート
(2)出席しての作業への参加(40%):演習科目なので、出席が基本である。その上での授業内での作業・課題に対する取り組みの程度を評価する。
   到達目標①②
(3)以下の場合にはレポートを受け付けないので、よく注意すること。
・全体で5回以上の欠席があった場合は、全てのレポートを受け付けない。
・面接法または質問紙調査法のいずれかで4回以上欠席した場合は、欠席した授業(面接法あるいは質問紙調査法)のレポートは受け付けない。なお、3回以内の欠席であっても、連続してレポート内容に関する授業に全く出ていない場合は、レポートを書くことを認めないこともある。

8.参考図書・文献

9.履修上の注意
(1)「心理学統計法Ⅰ」「心理学統計法Ⅱ」 「心理学実験Ⅰ」「心理学実験Ⅱ」「心理調査概論」の科目を履修済みであることが、履修の前提条件となる。履修はしていたが、単位の修得が出来なかった場合には、個別に相談に応じるので、第1回目の授業で担当者に申し出ること。
(2)心理コースの選択必修科目である。本科目か、「心理学研究法A(観察法・実験法)」のいずれか1単位以上を修得すること。
(3)認定心理士・公認心理師を取得するための必修科目となる。
(4)授業に参加するにあたり心配や不安、事前に伝えておきたいことがある場合には、必ず第2回授業までに担当者に申し出ること。