シラバス情報

科目名
日本史Ⅰ
開講年度学期
2023年度前期
配当学年
1年
ナンバリング
単位
2.00単位
時間
水曜日Ⅳ時限(14:40〜16:10)
教室
123教室
教科書

1.担当教員
担当教員
川内 淳史
研究室
非常勤講師室
オフィスアワー
水曜日14:00〜14:30

2.授業の目的
(1)授業の目的
日本史に関する通史的な理解を踏まえつつ、歴史的な多様性の観点から日本の歴史を捉え直すことができる力を獲得すること目的とする。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
①日本史の通史的な理解を身につける。
 〈学部DP2➀、学部DP2②、学部DP2④、心福DP1➀、GSDP1➀、GSDP3②〉
②その上で、従来とは異なる視点から日本の歴史を見ることにより、多様な視点から物事を捉える力を身につける。
 〈学部DP2➀、学部DP2②、学部DP4④、心福DP1②、心福DP3➀、健栄DP1➀、GSDP1➀、GSDP4②〉
③歴史的な視点を踏まえて、現在の自分の立ち位置について考える力を身につける。
 〈学部DP4③、学部DP5②、心福DP1③、健栄DP1➀、健栄DP3③、GSDP1②、GSDP4③〉
※2023年度各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/12fXHZFs-QxpNCVWvy1Ah18OkW4o0cwMx/view?usp=sharing】
※2023年度各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1_VfRI8PurPp9sWP0mwRAT3xoGWeppXkA/view?usp=sharing】

3.授業の概要
高校日本史では中央政権の動向に視点を据えた日本通史の学習をしてきたと思いますが、それはあくまで日本列島の歴史の一部でしかありません。日本列島にはそれぞれの地域で多様性に富んだ歴史が展開されてきました。とりわけ日本列島の「周縁」と目された北辺(北海道・東北)と南辺(沖縄・九州)では、「周縁」であるがゆえのダイナミックな歴史が歴史が展開されてきました。本講義ではそうした「周縁」の歴史、さらにはその「外」に広がる東アジア世界との関係史に焦点をあて、歴史の多様性の点から「日本史」を問いなおすことを目的とします。
前期では主に原始時代から中世(鎌倉・室町・戦国時代)までを対象とします。

4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
事前に高校日本史教科書や一般的な参考文献を読み、日本史の通史に対する基本的な理解を身につけておくことが望ましい。
(2)授業の受け方
授業は配布レジュメをもとに行い、板書などは必要最低限のみしか行わないため、重要だと思った部分については各自でメモをとるなどすること。
(3)復習の仕方
・配布レジュメを再読し、自分の理解度を確認するとともに、必要であれば授業でとりあげた参考文献に各自あたること。
・わからないところがあれば、教員にメールなどで質問してください。

5.受講にあたってのルール
・授業は講義形式で行います。教科書は特に指定せず、毎回授業にてレジュメを配布します。
・参考文献は、レジュメに掲載することで適宜指示します。授業内容を深めることができるので、各自、ぜひ参考文献にもあたってください。
・私語、周囲の迷惑になるような行動は厳禁。従えない場合は、授業から退出してもらいます。
・後期の「日本史Ⅱ」をあわせて受講する事が望ましいです。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
オリエンテーション
半期を通じて、予習は配付資料を通読する。
第2回
縄文から弥生へ
日本列島各地の縄文時代・弥生時代の地域性の違いについて考えてみる。
第3回
先史時代の北の世界
先史時代の北海道・東北の社会について、これまで学んだ縄文時代・弥生時代像と比較して考えてみる。
第4回
先史時代の南の世界
先史時代の沖縄の社会について、これまで学んだ縄文時代・弥生時代像、また北海道・東北と比較して考えてみる。
第5回
「日本」国家の成立と東アジア(1)
日本における古代国家の成立を、東アジアのなかに位置付けて、国際的な視点から考えてみる。
第6回
「日本」国家の成立と東アジア(2)
日本における古代国家の成立を、東アジアのなかに位置付けて、国際的な視点から考えてみる。
第7回
古代国家とエミシ(1)
「エミシ」の歴史を、中央国家の歴史と比較して考えてみる。
第8回
古代国家とエミシ(2)
「エミシ」の歴史を、中央国家の歴史と比較して考えてみる。
第9回
北からの中世史(1)
北日本で展開された歴史のあり方を、中央の歴史と比較して考えてみる。
第10回
北からの中世史(2)
北日本で展開された歴史のあり方を、中央の歴史と比較して考えてみる。
第11回
南からの中世史(1)
琉球王国の歴史から、今の沖縄の置かれた位置づけを考え、北日本の歴史と比較してみる。
第12回
南からの中世史(2)
琉球王国の歴史から、今の沖縄の置かれた位置づけを考え、北日本の歴史と比較してみる。
第13回
世界史の中の戦国日本
日本における戦国時代を、国際的な視点から考えてみる。
第14回
戦国時代と周縁地域
戦国時代のなかでの周縁地域の歴史的展開を、中央の歴史と比較して考えてみる。
第15回
エピローグ:歴史のなかの「周縁」
半期を通して学んだ「周縁」からの日本史の見方をもとに、これまでの「日本史」像との違いを確認する。
第16回
予習・復習
予習については、事前に高校日本史教科書や一般的な参考文献を読み、日本史の通史に対する基本的な理解を身につけておくことが望ましいです。
復習については、授業各回で配布されるレジュメを通読し、その内容を理解した上で、自らの考えを持つことが望ましです。
予習・復習には、目安として各120分程度の時間をかけることが適切です。

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
(1)授業への参加(40%)授業では毎回コメントペーパーを配布し、提出を求めます。その提出状況および内容により、授業内容の理解度について判断します。
 〈到達目標➀、②〉
(2)期末レポート(60%)授業内容にもとづいた、応用力を問う内容のレポートを課します。知識を問う内容ではなく、授業内容に基づいて受講者の考えるところを述べてもらう内容となります。
 〈到達目標②、③〉

8.参考図書・文献

9.履修上の注意
・受講に関しての不安は、その都度相談して下さい。できうる限り対応できるよう心がけます。