シラバス情報

科目名
微生物学 (月曜Ⅰ校時)
開講年度学期
2023年度前期
配当学年
1年
ナンバリング
単位
2.00単位
時間
月曜日 1校時(9:00〜10:30)
教室
教科書
栄養科学イラストレイテッド 微生物学 大橋典男編 羊土社

1.担当教員
担当教員
勝見 正道
研究室
オフィスアワー

2.授業の目的
(1)授業の目的
日常生活の中で,微生物の病害に人は脅威を感じる一方,微生物の持つ有用性は古くから知られており,食品加工をはじめとした様々な分野で応用されています。このような微生物の両面性をエビデンスに基づき正しく理解することは,健康維持に対する自己意識を高めるとともに,社会において知識を実践・応用していくための基礎的能力を身に着けることを意味します。本授業では、ウイルス・細菌・真菌などの微生物を中心に、その特徴と制御方法を基礎から習得することを目的とします。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
(2) 到達目標
 ①微生物の基礎(分類と特徴)を理解する。
 ②微生物の制御方法(滅菌と消毒等)を理解する。
 ③有用微生物を理解する。
 ④病原微生物を理解する。
 ⑤異物に対する生体防御のメカニズム(免疫・アレルギー反応)を理解する。
 ⑥バイオテクノロジーを理解する。
(3) ディプロマポリシーとの関連
 微生物はほぼ全ての生活環境に存在しますが,生残と増殖に適した条件を必要とするため,その種類は環境ごとに様々です。各種食品や原材料等も好適環境の一つであり,病原微生物と有用微生物が混在します。また,ほ乳類を維持母体とする病原微生物は多く,従来と異なる変異型が出現した際には人の健康に甚大な被害をもたらします。これらの被害を防止するために種々の微生物制御方法が活用されており,未知なる微生物の存在を迅速に推定するための遺伝子技術も次々に開発されています。
※2023年度各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/12fXHZFs-QxpNCVWvy1Ah18OkW4o0cwMx/view?usp=sharing】
※2023年度各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1_VfRI8PurPp9sWP0mwRAT3xoGWeppXkA/view?usp=sharing】

3.授業の概要
 微生物はほぼ全ての生活環境に存在しますが,生残と増殖に適した条件を必要とするため,その種類は環境ごとに様々です。各種食品や原材料等も好適環境の一つであり,病原微生物と有用微生物が混在します。また,ほ乳類を維持母体とする病原微生物は多く,従来と異なる変異型が出現した際には人の健康に甚大な被害をもたらします。これらの被害を防止するために種々の微生物制御方法が活用されており,未知なる微生物の存在を迅速に推定するための遺伝子技術も次々に開発されています。そこで,本授業では「微生物の基礎」「微生物制御方法」「有用微生物」「病原微生物」「免疫・アレルギー」「バイオテクノロジー」について学び、人と微生物の関係について考えていきます。

4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
 授業計画に該当する単元を教科書から探し、事前に読んで、理解できないことなどをチェックしておいてください。随時、質問を受けます。
(2)授業の受け方
 教科書中心に、講義形式で行います。教科書で重要な箇所を読み上げますのでチェックをしてください。また、重要な専門用語についてホワイトボードに書き出し解説しますので、ノートに書き写してください。その中から、期末試験に出題します。
(3)復習の仕方
 各章終了後に小テストを行います。(次章の授業の開始前10分程度)。出題は各章末のチェック問題を改変して作成します。復習は、教科書の単元ごとに挿入されているテック問題を解き、疑問点があればメール等で問い合わせしてください。

5.受講にあたってのルール
(1)受講時のマナー(私語・内職・居眠りを慎む等)を守ること。迷惑がかかるときは注意します。
(2)6回以上の欠席は科目放棄とみなします。また、遅刻・早退は2回を欠席1回扱いとします。
(3)レポートは評価対象になりますので、必ず提出してください。
(4)定期試験における不正行為(カンニング等)発覚時は退室してもらい、科目放棄とみなします。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
【微生物の基礎1】微生物学とは/微生物学の歴史
第1章 p.10-16
第2回
【微生物の基礎2】感染症と食中毒/関連する法律
第1章(p17-33)感染症法 食品衛生法 学校保健安全法
第3回
【微生物の制御1】微生物の制御/滅菌と消毒
第2章(p35-44)
第4回
【微生物の制御2】食品の腐敗と発酵/食品の保存
第2章(p44-54)
第5回
【微生物の活用1】有用微生物
第3章(p55-69)
第6回
【微生物の活用2】プロバイオティクス
第6章(p190-200)
第7回
【病原微生物1】病原細菌/衛生指標菌
第4章(p70-98)
第8回
【病原微生物2】病原ウイルス
第4章(p99-120)
第9回
【病原微生物3】原虫・寄生虫・真菌
第4章(p121-139)
第10回
【食中毒細菌・ウイルス】食由来感染症/HACCP
第4章(p142-144,151)
第11回
【免疫とアレルギー1】免疫と免疫応答
第5章(p153-164)
第12回
【免疫とアレルギー2】アレルギー/食物アレルギー
第5章(p164-175)
第13回
【免疫とアレルギー3】免疫異常/栄養・運動と免疫
第5章(p175-189)
第14回
【病原体の検出1】病原体分離・同定の基礎知識
資料事前配布
第15回
【病原体の検出2】バイオテクノロジー
資料事前配布
第16回
まとめ・定期試験
予習・復習
 教科書を使った予習が必要です。授業前に必ず教科書の該当するページに目を通して、疑問点をまとめてくること。復習では、その日のうちにノートをまとめ、疑問点について調べ加筆しておくこと。

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
・ 定期試験(60%)・・・講義最後のスライドで示すキーワードに係る問題を出題します。
・ 受講態度(20%)・・・出席重視
・ 小テストまたはレポート(20%)・・・計4回実施、教科書各章末のチェック問題を改変し出題します。

8.参考図書・文献
生命とは何だろう?
長沼毅
集英社
978-4-7976-7243-5
微生物図鑑
鈴木智順
新星出版社
978-4-405-07311-1
微生物 目には見えない支配者たち
Nicholas P. Money
丸善出版
978-4-621-30052-7

9.履修上の注意
受講に際して、心配や不安なことがある場合は、必ず担当教員に相談してください。事情によっては、特別な配慮を行う場合があります。