シラバス情報

科目名
生化学Ⅱ (火曜Ⅱ校時)
開講年度学期
2023年度後期
配当学年
2年
ナンバリング
単位
2.00単位
時間
火曜日Ⅱ校時(10:40〜12:10)(B組)
教室
141教室
教科書
『スタディ生化学』(渡邊敏明編著、建帛社)

1.担当教員
担当教員
小嶋 文博
研究室
169室(1号館6階)
オフィスアワー
木曜日Ⅲ校時

2.授業の目的
(1)授業の目的
 生化学Ⅱでは、生体構成成分としてのでタンパク質(アミノ酸)の代謝、核酸の代謝、遺伝子の発現、遺伝子工学、ホルモン、シグナル伝達、免疫などについて概説できるようになることを目的とする。特に生体構成成分としてのアミノ酸とその代謝産物、ヌクレオチドについては、その化学構造式を描けるようになることが望ましい。さらに、細胞間情報伝達、生体防御機構、食品成分と薬の相互作用について概説できるようになることを目的とする。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
【生体内代謝:アミノ酸代謝とヌクレオチド代謝についての理解】
①アミノ酸・タンパク質の構造と機能について説明できる。
〈健栄DP1、健栄DP2、健栄DP3、健栄DP4〉
②タンパク質の合成と分解、アミノ酸の分解経路(アミノ基転移反応と尿素回路、炭素骨格の代謝)とアミノ酸の利用を説明できる。
〈健栄DP1、健栄DP2、健栄DP3、健栄DP4〉
③ヌクレオチドの合成、分解、再利用について説明できる。
〈健栄DP1、健栄DP2、健栄DP3、健栄DP4〉
④糖質、脂質、アミノ酸代謝の相互連関について説明できる。
〈健栄DP1、健栄DP2、健栄DP3、健栄DP4〉
【遺伝子発現・シグナル伝達・免疫・薬物代謝等についての理解】
⑤遺伝子の発現とその制御機構について説明できる。
〈健栄DP1、健栄DP2、健栄DP3、健栄DP4〉
⑥細胞間情報伝達物質(ホルモン、サイトカイン、エイコサノイド、アミン等)とそれらによる調節(受容体、セカンドメッセンジャー等)について説明できる。
〈健栄DP1、健栄DP2、健栄DP3、健栄DP4〉
⑦ホルモンによる恒常性維持について説明できる。
〈健栄DP1、健栄DP2、健栄DP3、健栄DP4〉
⑧特異的生体防御機構と非特異的生体防御機構について説明できる。
〈健栄DP1、健栄DP2、健栄DP3、健栄DP4〉
⑨生体異物代謝(薬物代謝)と食品成分と薬の相互作用について説明できる。
〈健栄DP1、健栄DP2、健栄DP3、健栄DP4〉
※2023年度各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/12fXHZFs-QxpNCVWvy1Ah18OkW4o0cwMx/view?usp=sharing】
※2023年度各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1_VfRI8PurPp9sWP0mwRAT3xoGWeppXkA/view?usp=sharing】

3.授業の概要
 生化学Ⅱでは、生化学Ⅰの続きであるタンパク質・アミノ酸の基礎からスタートし、タンパク質代謝、ポルフィリン代謝について学び、糖質・脂質・アミノ酸代謝の関連性を説明できるようにする。次にDNAの複製、転写、翻訳について学び、遺伝子の発現機構について詳しく学ぶ。そのほかに、細胞間情報伝達物質、免疫、薬物代謝酵素系についても概説する。

4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
【6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間】にそって授業を行うので、予習・復習欄に記した教科書の該当箇所を予め読んでおくこと。
(2)授業の受け方
 講義では主にパワーポイントを使用し、教科書に沿って作成された講義資料に従って進めていくので、重要だと思ったこと、気になったこと、疑問点などを、講義資料中にできる限り多くメモをとっておくようにすること。
(3)復習の仕方
 生化学Ⅱ用の復習ノートを準備し、毎回学習した内容にあたる講義資料または教科書の部分を、必ず復習ノートにきれいに丸写しするか、自分でまとめて書き記しておくこと。また小テスト問題を何度もやり直し、小テスト問題の正解に関しては、いつでも正確に答えられるようにしておくこと。

5.受講にあたってのルール
(1)受講時の基本姿勢(マナー)
・受講時は、私語を慎み、居眠り・内職等は行わないこと。
(2)遅刻・欠席・早退の扱い
・遅刻が20分を超えた場合は欠席扱いとする。また遅刻2回で1回の欠席とみなす。早退は欠席扱いとする。
・欠席した場合は、後日「欠席届」を提出すること。メールでの欠席等の連絡は行わないこと。
(3)期末試験の受験資格
・講義15回のうち、出席回数が10回未満の者は期末試験を受験できない(すなわち再履修となる)。
(4)期末試験時の不正行為の扱い
・カンニング等の不正行為を行った場合は、評価点を0点とする(すなわち再履修となる)。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
オリエンテーション(シラバスの確認)
第9章 タンパク質・アミノ酸の基礎
【予習】:教科書該当箇所(76〜88頁)を読んでおくこと。
【復習】:①Web上の小テスト問題を解き直してみること。②教科書または講義資料の重要箇所をノートに書き写しておくこと。
第1回小テスト
第2回
第10章 タンパク質・アミノ酸の代謝
1.タンパク質の消化
2.アミノ酸,ペプチドの吸収
3.窒素出納と代謝回転
4.タンパク質分解系とアミノ酸プール
【予習】:教科書該当箇所(89〜93頁)を読んでおくこと。
【復習】:①Web上の小テスト問題を解き直してみること。②教科書または講義資料の重要箇所をノートに書き写しておくこと。
第2回小テスト
第3回
第10章 タンパク質・アミノ酸の代謝
5.アミノ酸の代謝
【予習】:教科書該当箇所(94〜102頁)を読んでおくこと。
【復習】:①Web上の小テスト問題を解き直してみること。②教科書または講義資料の重要箇所をノートに書き写しておくこと。
第3回小テスト
第4回
第11章 タンパク質・アミノ酸の応用
【予習】:教科書該当箇所(103〜113頁)を読んでおくこと。
【復習】:①Web上の小テスト問題を解き直してみること。②教科書または講義資料の重要箇所をノートに書き写しておくこと。
第4回小テスト
第5回
ヘムの合成と分解・ビリルビン代謝
【予習】:プリント(配布資料)を読んでおくこと。
【復習】:①Web上の小テスト問題を解き直してみること。②講義資料の重要箇所をノートに書き写しておくこと。
第5回小テスト
第6回
第16章 核酸の基礎と代謝
【予習】:教科書該当箇所(157〜166頁)を読んでおくこと。
【復習】:①Web上の小テスト問題を解き直してみること。②教科書または講義資料の重要箇所をノートに書き写しておくこと。
第6回小テスト
第7回
第17章 遺伝子の発現
【予習】:教科書該当箇所(167〜174頁)を読んでおくこと。
【復習】:①Web上の小テスト問題を解き直してみること。②教科書または講義資料の重要箇所をノートに書き写しておくこと。
第7回小テスト
第8回
第18章 遺伝子の応用
【予習】:教科書該当箇所(175〜182頁)を読んでおくこと。
【復習】:①Web上の小テスト問題を解き直してみること。②教科書または講義資料の重要箇所をノートに書き写しておくこと。
第8回小テスト
第9回
第20章 神経情報伝達系
【予習】:教科書該当箇所(188〜194頁)を読んでおくこと。
【復習】:①Web上の小テスト問題を解き直してみること。②教科書または講義資料の重要箇所をノートに書き写しておくこと。
第9回小テスト
第10回
第19章 ホルモンの基礎
第21章 ホルモンによる調節
【予習】:教科書該当箇所(183〜187頁、195〜199頁)を読んでおくこと。
【復習】:①Web上の小テスト問題を解き直してみること。②教科書または講義資料の重要箇所をノートに書き写しておくこと。
第10回小テスト
第11回
第22章 ミネラル・水の基礎
第23章 ミネラルの応用
【予習】:教科書該当箇所(200〜219頁)を読んでおくこと。
【復習】:①Web上の小テスト問題を解き直してみること。②教科書または講義資料の重要箇所をノートに書き写しておくこと。
第11回小テスト
第12回
第24章 血液と尿の生化学
【予習】:教科書該当箇所(220〜224頁)を読んでおくこと。
【復習】:①Web上の小テスト問題を解き直してみること。②教科書または講義資料の重要箇所をノートに書き写しておくこと。
第12回小テスト
第13回
第25章 免疫の生化学
【予習】:教科書該当箇所(225〜233頁)を読んでおくこと。
【復習】:①Web上の小テスト問題を解き直してみること。②教科書または講義資料の重要箇所をノートに書き写しておくこと。
第13回小テスト
第14回
第26章 老化と抗酸
【予習】:教科書該当箇所(234〜241頁)を読んでおくこと。
【復習】:①Web上の小テスト問題を解き直してみること。②教科書または講義資料の重要箇所をノートに書き写しておくこと。
第14回小テスト
第15回
薬物代謝系:薬と食事の相互作用
【予習】:プリント(配布資料)を読んでおくこと。
【復習】:①Web上の小テスト問題を解き直してみること。②講義資料の重要箇所をノートに書き写しておくこと。
第15回小テスト
第16回
期末試験
予習・復習
 この科目は講義科目で2単位なので、予習・復習の時間には1回の講義ごとに4時間相当が必要とされる。予習・復習欄に記したように、例えば、教科書を読むことを中心とした予習に1時間、教科書または講義資料を書き写す(まとめて書き記す)復習に3時間といったように、予習・復習に計4時間相当の時間を費やすことが必要である。

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
(1)小テスト(40%):毎回Web上で小テストを行い、全回分の総得点を40点分に換算する。
〈到達目標①〜⑨における専門知識の定着〉
(2)期末試験(60%):全講義の範囲での筆記試験を行い、総得点を60点分に換算する。
〈到達目標①〜⑨における「説明できる」ことの確認〉
(3)受講態度:1回でも受講時のマナーが悪かった場合は、最終的な評価の段階で、最大10点の範囲で減点する場合がある。

8.参考図書・文献
人体の構造と機能[2] 生化学 第14版
畠山鎮次
医学書院
9784260035569
シンプル生化学 改訂第7版
林典夫、廣野治子、野口正人、五十嵐和彦
南江堂
9784524246595
栄養科学イラストレイテッド 生化学 第3版
薗田勝
羊土社
9784758113540
Nブックス 三訂 生化学
木元幸一、後藤潔、大西淳之
建帛社
9784767906621

9.履修上の注意
(1)本科目は、健康栄養学科の卒業必修科目ですので、健康栄養学科の学生は、必ず履修してください。
(2)本科目は、栄養士資格、管理栄養士国家試験受験資格、食品衛生管理者及び食品衛生監視員任用資格のための履修要件科目となっております。
(3)受講に際して、特別な心配や不安なことがある場合は、必ず2回目の授業までに担当教員にご相談ください。状況に応じて特別な対応、特別な配慮を行える場合があります。
(4)体調不良等による一時的な遠隔授業の対応は一切いたしません(欠席となります)。
(5)自然災害(台風、大雪等による交通機関に影響がでた場合)により、本学が対面授業を中止した場合には、可能な限り遠隔授業で対応いたします。